腰痛は温めるか?冷やすか?正しい対処法で早期に腰痛を緩和しよう!
今も昔も腰痛に悩まれている方は多く、特にストレス社会の現代では厚生労働省の調査によると3人に1人が腰痛を抱えていると言われております。
さて、腰痛が発生したときに「温めるか、冷やすか」と考える方も多いでしょう。
それぞれの対処法には異なる効果があり、正しい判断が腰痛の早期緩和に役立ちます。
温めた方が良い場合と冷やした方が良い場合の違いについてこの記事で解説します。
腰痛になってしまう主な原因について
腰痛になってしまう主な原因については次のとおりです。
- 姿勢の悪さ
- 筋力の低下
- 加齢による身体の変化
- ストレスや心理的な要因
- 急な動作や重い物の持ち上げ
以下に解説します。
1.姿勢の悪さ
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で、前かがみの姿勢が続くと腰や背骨に負担がかかります。この姿勢を続けることで、腰の筋肉が疲労しやすくなり、痛みを引き起こすことが多いです。
長時間の座りっぱなし:椅子に座りっぱなしの状態は、腰や背骨に大きな負担をかけ、腰痛のリスクを高めます。
猫背や反り腰:正しい姿勢が保てないと、筋肉が無理に引き伸ばされ、腰に痛みが生じやすくなります。
2. 筋力の低下
腰や腹筋が弱いと、体を支えるために腰の筋肉が過度に働くことになります。特に、日頃から運動不足の方は筋力が衰えていることが多く、腰痛が生じやすいです。
腹筋と背筋のバランス:腹筋(インナー及びアウター)と背筋は体を支える大事な筋肉です。この筋力が低下すると、背骨や腰への負担が増します。
運動不足:日常的に運動をしないと、筋力が弱まり、ちょっとした動作でも腰に負担がかかりやすくなります。
3. 加齢による身体の変化
加齢とともに、骨や関節、筋肉が弱まるため、腰痛が発生しやすくなります。椎間板が摩耗することで、クッションの役割が低下し、痛みが生じやすくなるのも原因の一つです。
椎間板の変性:加齢によって椎間板が硬くなることで、クッションの役割が減少し、腰痛が生じやすくなります。
骨密度の低下:骨が弱くなることで、関節や骨にかかる負担が大きくなり、腰痛につながることがあります。
4. ストレスや心理的な要因
精神的なストレスも腰痛の原因になり得ます。ストレスが続くと、筋肉が緊張しやすくなり、血行が悪くなってしまいます。その結果、筋肉に疲労がたまり、腰痛が生じやすくなるのです。
ストレスによる筋緊張:ストレスを感じると、筋肉が緊張して硬くなり、腰の痛みを引き起こしやすくなります。
疲労の蓄積:精神的な疲労が体の不調に結びつき、腰に負担がかかることもあります。
5. 急な動作や重い物の持ち上げ
重いものを持ち上げるときや、急に体をひねったときなど、不適切な動作が腰の筋肉や靭帯に負担をかけることがあります。このような場合、急性の腰痛(ぎっくり腰)を引き起こすこともあります。
無理な姿勢での持ち上げ:正しい姿勢でない状態で重いものを持ち上げると、腰に大きな負担がかかります。
急な体の動き:急に振り返るなどの動作が、筋肉を傷つけ、痛みを引き起こすことがあります。
下記にも腰痛に関する記事が書いてあります
温める場合の腰痛とは?
温める場合の腰痛とは次のとおりです。
- 筋肉疲労による腰痛
- 冷えによる腰痛
- 慢性腰痛
- 生理痛による腰痛
以下に解説します。
1.筋肉疲労による腰痛
長時間のデスクワークや立ち仕事などで筋肉が疲労している場合、温めると血行が良くなり、筋肉の緊張が緩み腰痛が緩和されます。
2.冷えによる腰痛
冷えが原因で筋肉が硬くなり痛みが出ている場合、温めることで血流が改善され、痛みが和らぎます。特に冬場や冷え性の方に効果的です。
3.慢性腰痛
長期間続く腰痛は、筋肉や関節の血行不良が原因であることが多いです。温めることで血行が促進され、痛みの軽減につながる場合があります。
4.生理痛による腰痛
生理中の腰痛も、下半身の血行を良くすることで和らぐことが多いです。温めることで骨盤周辺の筋肉がリラックスし、痛みを緩和します。
温める場合の腰痛緩和方法4選
温めた方が良い場合の腰痛緩和方法4選は次のとおりです。
- お風呂で全身をしっかり温める
- 使い捨てカイロで背中、腰を温める
- ホットパックによる温熱療法で温める
- 腰巻きタイプの温熱ベルトで動きながら温める
以下に解説します。
1.お風呂で全身をしっかり温める
あまり熱いお湯ではなく、38~40度程度のぬるめの温度で15~20分ゆっくり浸かると、筋肉がほぐれやすく、血行も促進されて腰の緊張が和らぎます。
2.使い捨てカイロで背中、腰を温める
使い捨てカイロで腰痛を緩和するには、低温やけどを防ぐために肌に直接貼らず、薄手の服の上から使用しましょう。
貼る場所は背中下部と左右の腰の筋肉に沿って貼ると、筋肉の緊張をほぐしやすくなります。
また、1〜2時間ごとに休憩を入れ、長時間連続で使用しないようにします。温めながら軽いストレッチやウォーキングを行うと、血流が促進され、腰のこわばりがほぐれやすくなります。
3.ホットパックによる温熱療法
ホットパックは電子レンジで温めて使うタイプや電気で指定の温度にして使うタイプなど様々です。
ホットパックによる温熱療法は温めたパックを身体に当てることで筋肉や関節を温め、血流の促進や筋肉の緊張をほぐす効果を狙う療法です。
腰痛の他にも筋肉痛、関節の痛み、肩こりなどの改善も期待できます。
4.腰巻きタイプの温熱ベルト
ベルト型の温熱グッズは腰に巻きつけて装着するタイプで使い捨てカイロ同様に温めながら動けるのが特徴です。
温かさが持続するので外出時にも使えます。
冷やす場合の腰痛とは?
冷やす場合の腰痛ついては次のとおりです。
- 急性腰痛(ぎっくり腰)
- スポーツによる腰痛
- 転倒や打撲による腰痛
以下に解説します。
1. 急性腰痛(ぎっくり腰)
急に腰を捻ったり重い物を持ち上げたりした際に起こる「ぎっくり腰」は、筋肉や靭帯などの急な損傷によって引き起こされます。
ぎっくり腰の直後は、炎症が起きて腫れや痛みが発生しているため、冷やす事によって炎症を抑えて痛みを軽減する効果があります。
2.スポーツによる腰痛
スポーツをした後に発生する腰痛は、筋肉や靭帯の過剰使用で軽い損傷し炎症している場合がありますので冷やして炎症を抑えます。
3.転倒や打撲による腰痛
転倒した際に外傷性の腰痛も冷やすことで症状が改善しやすいです。
冷やす場合の腰痛緩和方法2選
冷やす場合の腰痛緩和方法は次のとおりです。
- 冷却パックや氷嚢を患部をアイシング
- コールドジェルや冷却スプレーで患部をアイシング
以下に解説します。
1.冷却パックや氷嚢を患部にあてアイシング
腰に冷却パックや氷嚢を当てて冷やします。タオルなどで包み、肌に直接当たらないようにしましょう。
1回のアイシングは15~20分が目安で、1時間おきに繰り返すと効果的です。冷やすことで炎症を抑え、痛みや腫れを軽減することが期待できます。
2.コールドジェルや冷却スプレーで患部をアイシング
氷嚢がない場合、冷却ジェルや冷却スプレーで痛みがある箇所に塗布する方法です。
スポーツ後や急な痛みにも手軽に使えるため、痛みの即時緩和が必要な場合に便利です。
これらは炎症の進行を抑え痛みを和らげますが使用前に成分や使用法を確認して安全に使用してください。
まとめ
腰痛になった場合、『温めるか』『冷やすか』は痛みの原因や状態によって正しい対処が違います。
温めることで筋肉の緊張が緩み、冷やすことで急性の痛みや炎症を抑えられます。自分の腰痛の状態に合わせて、冷やすか温めるか判断し早期に腰痛を緩和しましょう!
この記事では腰痛になった時に温めるか冷やすかを判断する一般的な事で応急処置的な意味もあり痛みが続く場合や痛みが強い場合は、医師に相談することをおすすめします。
また、ぎっくり腰などの急性腰痛は整体で早期緩和するケースが多々あります。
腰痛は当院の神経整体が得意としておりますのでお困りの方は下記にご相談下さい。